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アッケシソウ開花 浅口の自生地 9日に一般公開

アッケシソウの花を調べる「守る会」のメンバー=7日
アッケシソウの花を調べる「守る会」のメンバー=7日
茎に小さな花をつけたアッケシソウ
茎に小さな花をつけたアッケシソウ
 環境省のレッドリストで絶滅危惧II類に指定されている海浜植物・アッケシソウが浅口市寄島町の自生地(市天然記念物)で咲き始めたとして、環境整備に取り組む地元グループが7日、開花宣言を行った。同市教委が9日に一般公開する。

 アッケシソウはヒユ科の一年草。10月中旬には高さ10~45センチの茎が赤く色づくことから「サンゴソウ」とも呼ばれ、寄島の自生地は本州唯一とされる。

 茎の先端に小さな花を突起のようにつけるのが特徴で、地元住民らでつくる「アッケシソウを守る会」が2日に開花を確認。展望台付近と約200メートル西の観賞エリア2カ所(計30アール)の一部で見られる。

 会によると、猛暑の影響で全体の開花は遅れぎみ。8月下旬にはガの一種・アッケシソウキバガの幼虫による食害が4年ぶりに確認された。現在は駆除したといい、同会の藤沢福夫会長は「市の宝であるアッケシソウを多くの人に楽しんでもらいたい」と話した。

 市教委による観察会「緑のアッケシソウを楽しむ会」は9日午前9時から現地で開き、同会メンバーが案内する。小雨決行。無料。事前申し込み不要で問い合わせは市教委ひとづくり推進課(0865―44―7055)。

(2023年09月07日 12時43分 更新)

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