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トリチウム、魚に蓄積せず 福島大などの研究グループ

 福島大の高田兵衛准教授(海洋化学)らの研究グループは6日、放射性物質トリチウム(三重水素)が魚介類の体内に蓄積しないとの研究結果を発表した。日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)が2006年に試運転を始めて海にトリチウムを放出した前後の、海水と魚介類のトリチウム濃度の関係を分析して結果を導いた。

 高田准教授は「処理水放出が始まった東京電力福島第1原発周辺の海洋環境の変化を知る上で重要な情報だ」としている。

 発表によると、グループは国の委託事業で得られた03~12年度の青森、岩手両県の太平洋沿岸のデータを活用した。

(2023年09月06日 18時30分 更新)

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