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オオカミ増え、保護の緩和検討 EU、家畜などの安全に危機感

 【パリ共同】欧州連合(EU)欧州委員会は4日、オオカミの個体数が復活し、家畜などの安全を脅かしているとの危機感を表明、オオカミの保護を緩和する案を検討していると明らかにした。

 EUのフォンデアライエン欧州委員長は声明で、オオカミが欧州の一部地域で増えており「家畜や、潜在的には人間にとっても危険だ」と指摘、関係当局に必要な措置を講じるよう求めた。

 EUではオオカミは保護の対象。欧州委は科学者らに対し、個体数や影響に関するデータを今月22日までに提出するよう要請。それを基に保護を緩和するかどうかなどを決める方針。

 欧州委員長自身も昨年、ドイツで飼っていた小馬がオオカミに殺された。

(2023年09月05日 19時29分 更新)

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