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加速器、30年には建設開始 日本誘致向け初の目標設定

 次世代の大型加速器「国際リニアコライダー」の完成予想図((C)Rey.Hori/KEK)
 次世代の大型加速器「国際リニアコライダー」の完成予想図((C)Rey.Hori/KEK)
 宇宙誕生の謎を探る次世代の大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の日本誘致に向け、国際科学者チームが、今後7年ほどで準備を終え、2030年ごろの建設開始を目標とする計画表をまとめたことが5日分かった。ILC建設への具体的なスケジュールが示されたのは初めて。

 国内では岩手・宮城両県の北上山地が建設候補地に挙がっているが、文部科学省の有識者会議は昨年、誘致を「時期尚早」とする報告書を発表しており、見通しは立っていない。チームは具体的な道筋を示すことで、誘致を後押ししたい考え。

 まとめたのは高エネルギー加速器研究機構(KEK、つくば市)の道園真一郎教授。

(2023年09月05日 16時30分 更新)

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