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イラン60%濃縮ウラン貯蔵増加 核合意違反、IAEA報告

 【ウィーン共同】イラン核合意の検証に当たる国際原子力機関(IAEA)は4日、イランが60%に濃縮した六フッ化ウランを8月19日時点で、推定121・6キロ貯蔵しているとする報告書をまとめた。5月の報告書から7・5キロ増えた。60%は核兵器級の90%に近づく重大な核合意違反に当たる。

 核合意再建に向けた米国とイランの間接協議が行き詰まっている中、国際社会の中にはイランに対する懸念の声が強い。

 一方で今回の60%の増加量はペースダウンしている。米国とイランは囚人交換で合意しており、イランが緊張緩和を狙った可能性がある。

(2023年09月04日 22時09分 更新)

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