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佐賀の両親殺害「父に報復」 小学時から暴力被害と主張

 佐賀地方裁判所=佐賀市
 佐賀地方裁判所=佐賀市
 佐賀県鳥栖市で3月、両親を殺害したとして殺人罪に問われた元大学生の長男(19)は4日、佐賀地裁の裁判員裁判第2回公判で、父親を殺害した動機に関し、小学生の頃から暴力を受けていたとして「父からの仕打ちに対する報復のためだった」と供述した。

 長男は弁護側の被告人質問で、事件4日前、両親が福岡市の自宅を訪れ、成績や態度について正座の状態で父から叱責されたと説明。「人間として下の下」「恥を知れ」などと怒鳴られ、殺す決意が固まったと述べた。

 小学生の頃から、足を蹴られたり胸ぐらを捕まれたりしていたとし、中学生の頃までには「心がもうどうしようもない状態で壊れそうになった」と明かした。

(2023年09月04日 15時18分 更新)

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