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岩手知事に野党系の達増氏 5選、与党支援の新人破る

 岩手県知事選で5選を決め、万歳する達増拓也氏=3日夜、盛岡市
 岩手県知事選で5選を決め、万歳する達増拓也氏=3日夜、盛岡市
 17日、岩手県知事選が告示され、第一声を上げる達増拓也氏=盛岡市
 17日、岩手県知事選が告示され、第一声を上げる達増拓也氏=盛岡市
 任期満了に伴う岩手県知事選は3日投開票の結果、立憲民主など野党が支援した無所属現職の達増拓也氏(59)が、自民、公明両党が推した無所属新人の元県議千葉絢子氏(45)を破って5選を果たした。達増氏を支えた立民の小沢一郎衆院議員(比例東北)は地元知事選の勝利によって、影響力を維持した。投票率は56・63%で、2019年の前回選を3・17ポイント上回った。

 4月の統一地方選と衆参5補欠選挙後、初めて与野党対決型となる知事選だった。各党は次期衆院選もにらんで幹部らを投入。衆参補選で公認候補が全敗した立民にとっては久しぶりの勝利となった。

 達増氏は東日本大震災の復興など4期16年の実績を強調。産業振興や子育て支援の推進も掲げた。前回19年の知事選では立民や共産党などから推薦を受けたが、今回は「県民党」を掲げて推薦は求めなかった。

 5選を決めた達増氏は、支援者を前に「立民(支持者)を基軸に、多くの人に投票いただいて勝利した」と強調。記者団に対しては、自民女性局のフランス研修の問題や、東京電力福島第1原発の処理水放出を踏まえ「自民関係者が応援することが(千葉氏に)あまりプラスにならなかった」と語った。

(2023年09月03日 23時16分 更新)

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