山陽新聞デジタル|さんデジ

川辺橋の仮設橋 1日利用開始 4カ月ぶり、損傷部の工事完了

仮設の橋の設置工事が完了した川辺橋。写真は仮設部分で、奥が倉敷市真備町川辺地区(岡山県提供)
仮設の橋の設置工事が完了した川辺橋。写真は仮設部分で、奥が倉敷市真備町川辺地区(岡山県提供)
 橋脚が傾き通行止めとなっている高梁川の川辺橋(総社市清音上中島―倉敷市真備町川辺)について、岡山県は31日、損傷した部分に仮設の橋を架ける工事が完了し、9月1日午前6時から利用を開始すると発表した。自転車・歩行者専用の橋で、通行可能になるのは約4カ月ぶり。

 仮設の橋は長さ85メートル、幅3メートルで、川辺橋(全長455・5メートル、幅5メートル)のうち、傾いた橋脚と橋桁を撤去した部分に設置した。現在は北側に架かる自動車用の新川辺橋に自転車・歩行者用の通行帯を設けているが、幅が狭いため車との接触などが懸念される状況だった。

 県は当面、24時間体制で警備員を配置し、新川辺橋からの利用の切り替えを誘導。新川辺橋の通行帯は9月中をめどに撤去する。

 橋脚の傾きは5月8日に判明した。県は大雨に伴う激流で川底がえぐられる「洗掘(せんくつ)」が原因と判断。橋脚の根元に石を詰め込んだネットを敷いて保護する再発防止措置を講じている。

 県道路建設課は「住民の方には長く不便をかけた。橋全体の安全の確認と対策を行っており、安心して利用してもらいたい」としている。

(2023年08月31日 15時49分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ