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ロシア6州に無人機攻撃 ウクライナ、輸送機損傷も

 29日、ウクライナ・リビウの教会で、ロシアの侵攻による犠牲者を追悼する人たち(アナトリア通信提供・ゲッティ=共同)
 29日、ウクライナ・リビウの教会で、ロシアの侵攻による犠牲者を追悼する人たち(アナトリア通信提供・ゲッティ=共同)
 【キーウ共同】タス通信によると、ロシア国内の6州で29日深夜から30日未明にかけて、ウクライナの無人機(ドローン)攻撃があった。AP通信はロシア領内へのウクライナの攻撃としては侵攻開始以来最大規模だと伝えた。北西部プスコフ州では、飛行場への攻撃で火災が起き、大型輸送機イリューシン76が数機損傷した。

 攻撃があったのは他にオリョール、リャザニ、カルーガ、モスクワ、ウクライナと国境を接するブリャンスクの各州。いずれも防空システムで撃墜され、被害は確認されていない。

 ロシアが併合したウクライナ南部クリミア半島のセバストポリ周辺ではウクライナの無人艇(水上ドローン)の攻撃があり、ロシア黒海艦隊が撃退した。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は29日の声明で、ロシアによる侵攻で死亡した兵士や市民を悼み「尊厳と勇気を持ってウクライナのために戦う全ての人に感謝する」と強調した。29日はウクライナの「防衛者を追悼する日」。軍の損失は公表されていないが、戦死者の数は拡大しているとされる。

(2023年08月30日 12時27分 更新)

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