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海ごみ削減へ岡山の百間川清掃 東公民館と山陽新聞社、WSも

百間川河口付近でごみを拾う参加者
百間川河口付近でごみを拾う参加者
 岡山市立東公民館(同市中区高屋)と山陽新聞社は29日、同市の百間川などでごみの回収とワークショップを行った。瀬戸内海の豊かな環境づくりを目指して同社が地域と進める吉備の環(わ)アクション「里海 未来へ」の趣旨に賛同した岡山トヨタ自動車東岡山店(同乙多見)社員をはじめ、環太平洋大の学生、地域住民ら約40人が海ごみの実態を学んだ。

 ごみ回収は百間川河口で実施した。生い茂った草の中などにごみが散乱しており、30分ほどで35キロも集まった。ごみは12種類に分別して計量、分析。ペットボトルやレジ袋、空き缶など日常生活から出るごみが目立った。

 ワークショップは同公民館で行った。「リサイクルできるごみが多かったのに、きちんと処理できていない」といった感想が出た。削減策として「小学校でごみの出前授業をする」「公民館にごみが散乱している写真を展示して実態を伝える」などのアイデアを話し合った。

 参加者の同市中区、女性(73)は「身の回りの地域はきれいだと思っていたが、下流へこんなにごみが出ていることに驚いた」と話した。

 岡山県や日本財団でつくる瀬戸内オーシャンズX推進協議会の助成事業。参加団体は今後も海ごみ削減を目指して活動を継続していく。

(2023年08月29日 17時18分 更新)

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