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古川飛行士、ISSに到着 半年間滞在、月探査に備え実験

 国際宇宙ステーションに到着した古川聡飛行士(前列右端)ら=27日(NASAテレビから)
 国際宇宙ステーションに到着した古川聡飛行士(前列右端)ら=27日(NASAテレビから)
 国際宇宙ステーションに到着した古川聡飛行士(左)=27日(NASAテレビから)
 国際宇宙ステーションに到着した古川聡飛行士(左)=27日(NASAテレビから)
 古川聡飛行士らが搭乗する宇宙船クルードラゴンから見た国際宇宙ステーション=27日(NASAテレビから)
 古川聡飛行士らが搭乗する宇宙船クルードラゴンから見た国際宇宙ステーション=27日(NASAテレビから)
 国際宇宙ステーションで実験する水の再生装置の試験機(JAXA提供)
 国際宇宙ステーションで実験する水の再生装置の試験機(JAXA提供)
 【ケープカナベラル(米フロリダ州)共同】日本の古川聡飛行士(59)ら4人を乗せた米スペースXの宇宙船クルードラゴン7号機が27日午前9時16分ごろ、打ち上げから約30時間の飛行を経て国際宇宙ステーション(ISS)に到着した。

 宇宙船がISSに固定されると地上の運用担当者は、日本語や英語など搭乗した飛行士のそれぞれの言葉で「ようこそ」と呼びかけた。古川さんは船内から元気な声で「安全にISSまで飛行させてくれてありがとう」と英語で応じた。

 古川さんは宇宙船の気圧調整などを経て内部に入り「この素晴らしいクルーの中で、確実に仕事をしていきたい」と日本語で語った。米国、ロシア、デンマークの飛行士3人とともに、約半年間の滞在が始まった。

 古川さんは日本の実験棟「きぼう」を拠点に、将来の月探査を見据えた水を再利用する新技術の実証実験や、重力がわずかな環境で人工臓器を作る技術開発にも関わる。

 多様な実験の記録撮影には、地球から遠隔操作でISS内を飛び回るカメラ付きドローンも使われる。飛行士が撮影する負担を軽減する。丸く愛嬌のある風貌から、滞在中の良い相棒になるとも期待されている。

(2023年08月28日 00時57分 更新)

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