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源吉兆庵HD 西大寺に物流拠点 9月1日着工、収容能力引き上げ

源吉兆庵ホールディングスが整備する「源吉兆庵西大寺物流センター」の完成イメージ図
源吉兆庵ホールディングスが整備する「源吉兆庵西大寺物流センター」の完成イメージ図
 菓子製造販売の源吉兆庵ホールディングス(HD、岡山市北区幸町)は24日、グループ2カ所目となる物流拠点を同市東区西大寺五明に整備すると発表した。既存の物流センターが手狭になっており、収容能力を引き上げるとともに業務効率化を図る。9月1日に着工し、来年7月の稼働を目指す。総投資額は約24億円。

 岡山ブルーライン西大寺インターチェンジ近くの敷地約1万5200平方メートルを取得し、鉄骨2階延べ約5900平方メートルを建設する。名称は「源吉兆庵西大寺物流センター」。自動ラック倉庫や冷蔵庫、輸出用商品を保管する冷凍庫を設けるほか、商品の箱詰めなどを行う作業スペースも備える。

 トラックバースは5基。環境に配慮して屋上に太陽光パネルを設置し、LED(発光ダイオード)照明も導入。従業員は80人で、うち70人を新たに雇用する。

 現在は岡山、鳥取、愛媛県内の7工場で製造する全商品を「東岡山物流センター」(同市中区長岡)に集めて国内外の店舗に配送しているが、ブランドや商品数の増加で手狭になっていた。

 各店舗で行っていた商品の詰め合わせ作業を西大寺物流センターでも行い、人手不足を補う。新型コロナウイルス禍でオンライン販売が大きく伸び、個人宅への配送業務が増えていることにも対応する。

 同HDは「交通の便が良く、災害リスクの分散も考慮して決めた。広いスペースを有効活用して生産性を高めたい」としている。

 源吉兆庵HDは1946年創業、資本金2500万円。グループ10社の売上高は約340億円(2023年3月期)、従業員約2500人。「宗家源吉兆庵」「満果惣」など6ブランドがあり、国内約540店舗、海外8カ国・地域に32店舗を展開している。

(2023年08月24日 17時03分 更新)

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