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北朝鮮「人工衛星」予告期間入り 南西諸島上空を通過か

 北朝鮮・東倉里の西海衛星発射場で行われた軍事偵察衛星打ち上げの様子=5月(朝鮮通信=共同)
 北朝鮮・東倉里の西海衛星発射場で行われた軍事偵察衛星打ち上げの様子=5月(朝鮮通信=共同)
 【北京共同】北朝鮮が日本に通告した「人工衛星」の打ち上げは24日午前0時に発射予告期間に入った。打ち上げるのは5月に予告し失敗した「軍事偵察衛星」とみられる。通告通りの軌道で打ち上げた場合、南西諸島上空の通過が見込まれる。

 浜田靖一防衛相は北朝鮮が前回発射前の5月29日に予告した際、自衛隊法に基づき自衛隊にミサイル撃墜を命じる「破壊措置命令」を発出した。日本に落下する場合、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)などで撃ち落とすよう命令する内容。

 打ち上げが行われた場合、日米韓は安保理での追加制裁を目指すとみられるが、中国とロシアが同調せず実現しない公算が大きい。日米韓は北朝鮮北西部・東倉里の西海衛星発射場の動きを注視している。

 北朝鮮が22日に日本に通告した発射予告期間は31日午前0時まで。人工衛星の打ち上げに伴い、朝鮮半島西側2カ所とフィリピン東部1カ所の計3カ所の海上に危険区域を設けると伝えてきた。部品の落下予測地点とみられる。

(2023年08月24日 00時03分 更新)

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