山陽新聞デジタル|さんデジ

香港、10都県水産物の規制開始 親中派議員らは総領事館前で抗議

 香港の日本総領事館が入るビルの前で、抗議活動を行った親中派政党「民主建港協進連盟」のメンバーら=23日(共同)
 香港の日本総領事館が入るビルの前で、抗議活動を行った親中派政党「民主建港協進連盟」のメンバーら=23日(共同)
 【香港共同】香港当局は24日、日本政府による東京電力福島第1原発処理水の海洋放出開始決定を受け、福島や東京など10都県の水産物の輸入を禁じる対抗措置を始めた。食品の安全を確保するためとしている。日本の漁業関係者や香港の日本食レストランへの影響が懸念されている。

 日本総領事館が入る香港中心部のビル前では23日、親中派政党の立法会(議会)議員や漁業関係者らが海洋放出への抗議活動を行い「日本は無責任だ」と訴えた。

 親中派政党「民主建港協進連盟」(民建連)の議員ら約30人は「日本が独断専行で海洋の生態を破壊することに反対する」と書いたプレートを掲げるなどし「日本は人類の健康を無視している」と主張した。

 民建連とは別に、地元の漁業者グループも抗議活動を実施。約10人の参加者が「香港の漁業者への影響は計り知れないほど大きい。将来の見通しがつかない」と語った。

 市民ら数人も抗議に訪れたが、トラブルはなかった。民建連などは日本総領事館に抗議文を渡し、総領事館は在留邦人らに対し、不測の事態に注意するよう呼びかけた。

(2023年08月24日 00時32分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ