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米、乳児用RSVワクチン承認 妊婦に接種し抗体渡す

 RSウイルス感染症予防ワクチン(ファイザー提供・AP=共同)
 RSウイルス感染症予防ワクチン(ファイザー提供・AP=共同)
 【ワシントン共同】米食品医薬品局(FDA)は21日、ファイザーが開発した乳児のRSウイルス感染症予防ワクチンを承認した。妊娠32~36週の女性に注射し、体内でできた抗体を胎児に渡すことで、出生後に肺炎や気管支炎になるのを防ぐ。日本でも承認申請中。

 RSウイルスは2歳までにほぼ全員が感染する。多くは風邪のような症状で済むが、免疫が弱い乳児では症状が重くなることがある。日本では推定で1歳以下の乳幼児が年12~14万人、このウイルスの感染症と診断され、患者の4人に1人は入院が必要になる。

 臨床試験には妊婦約7千人が参加した。

(2023年08月22日 12時16分 更新)

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