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金正恩氏、首相の問責指示 干拓地で大規模冠水被害

 北朝鮮・平安南道で海水につかる被害が発生した干拓地を視察する金正恩朝鮮労働党総書記(中央)=21日(朝鮮中央通信=共同)
 北朝鮮・平安南道で海水につかる被害が発生した干拓地を視察する金正恩朝鮮労働党総書記(中央)=21日(朝鮮中央通信=共同)
 【北京共同】北朝鮮メディアは22日、首都平壌に近い平安南道で、工事の不備から堤防が壊れて干拓地が広範囲にわたって海水につかる被害が発生したと伝えた。21日に現地を訪れた金正恩朝鮮労働党総書記が内閣や関係機関を厳しく叱責し、金徳訓首相には「無責任な態度と思想」があるとして問責の検討を指示した。

 冠水した面積は、270ヘクタール余りの水田を含む560ヘクタールに上るという。北朝鮮では台風6号の大雨などにより、東部江原道でも200ヘクタール余りの農地が冠水したと伝えられている。各地の被害で穀物生産に大きな影響が出る恐れがある。

(2023年08月22日 09時08分 更新)

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