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バス運転手「道間違えた」 鹿児島の横転事故

 山間部で横転した、高校サッカー部員らを乗せたバス=19日午後3時14分、鹿児島市(共同通信社ヘリから)
 山間部で横転した、高校サッカー部員らを乗せたバス=19日午後3時14分、鹿児島市(共同通信社ヘリから)
 鹿児島市春山町の山間部で鹿児島県立国分高(霧島市)のサッカー部員ら31人が乗ったバスが横転した事故で、男性運転手(62)が「道を間違えた」と話していることが19日、バス会社への取材で分かった。鹿児島県警は現場で実況見分するとともに、運転手に話を聞き詳しい状況を調べる。

 運行会社の「九州みやび観光」(鹿児島市)によると、運転手は55人乗りの大型バス(全長12メートル)を運転。事故前の走行について「曲がる道を1本間違えた。勘違いした」と話しているという。

 県警などによると、バスは道路右側の斜面下に落ち横転。道路の幅は約3メートル、車体の幅は約2・5メートルだった。バスの総重量は約16トンだったが、現場近くには4トン車以上の通行はできないとする県の標識があった。

 運行会社によると、現場付近は携帯電話の電波が通じず、運転手は通りがかった車に同乗して移動し、119番した。朝の点呼では体調に異常はなかったという。

 この事故で県立国分高の男子生徒10人が病院に搬送。腰の骨を折ったり体調不良を訴えたりした。

(2023年08月19日 18時24分 更新)

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