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病院は「息子の死を軽視」 過労自殺医師遺族が批判

 高島晨伍さんの遺影を手に、記者会見する母親の淳子さん=18日午後、大阪市
 高島晨伍さんの遺影を手に、記者会見する母親の淳子さん=18日午後、大阪市
 神戸市東灘区の病院「甲南医療センター」の医師高島晨伍さん=当時(26)=が長時間労働を苦に自殺したとして労災認定された問題で、母親の淳子さん(60)が18日、記者会見を開き「十分な労務管理がなされず、いまだに誠意ある対応を得られていない。息子の死を軽視した対応だ」と病院側を批判した。

 遺族側が昨年12月、労働基準法違反の疑いで病院の運営法人を西宮労働基準監督署に刑事告訴したことも明らかにした。損害賠償請求訴訟も起こす。

 西宮労基署が認定した死亡直前1カ月間の時間外労働は207時間50分で、極度の長時間労働を原因とした労災として認められた。

(2023年08月18日 18時04分 更新)

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