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大阪、駐車場の美術品を月内移動 専門家会議、保全方法を検討

 美術作品の保全や活用に向けた検討会議で発言する大阪府の吉村洋文知事=18日午前、大阪市
 美術作品の保全や活用に向けた検討会議で発言する大阪府の吉村洋文知事=18日午前、大阪市
 大阪府が評価額計約2億2千万円の美術品を6年以上も庁舎の地下駐車場に置いている問題で、吉村洋文知事は18日、月内にも府の施設に移動を始める方針を記者団に表明した。9月までに完了させ、一時的に保管する。府は作品の保全や活用に向けた美術の専門家による検討会議の初会合を大阪市で開催。来年2月に意見を取りまとめて方向性を決める。

 会議には前国立国際美術館館長山梨俊夫氏ら専門家5人を含む計8人が出席。作品の譲渡や売却を見据えた議論を提案する声や「作品に合った保全方法を探るべきだ」といった意見が出た。

 地下駐車場は人が自由に出入りできる場所で、作品の劣化や盗難の恐れが指摘されている。

(2023年08月18日 17時37分 更新)

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