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大昔の爬虫類1~2年で繁殖可能 研究チームが「思春期」特定

 ケイチョウサウルスの雄と雌の想像図(イラストレーター・Takumiさん提供)
 ケイチョウサウルスの雄と雌の想像図(イラストレーター・Takumiさん提供)
 約2億4千万年前の三畳紀の海に生息していた「ケイチョウサウルス」という小型の爬虫類が、生後1~2年で性別による体の形の違いが表れ、繁殖できるようになっていたことが分かったと、東京都市大などの研究チームが18日までに発表した。大昔の生き物の「思春期」を特定できた極めて珍しいケースという。

 ケイチョウサウルスは体長30センチほどで、中国南部で多くの化石が見つかっている。早いうちに繁殖を始め、短期間で多くの子孫を残せていた可能性がある。東京都市大の中島保寿准教授は「小さな爬虫類が、どうやって繁栄していたのかが明らかになった。生き残り戦略の多様性に気づけた研究だと思う」と話す。

(2023年08月18日 16時23分 更新)

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