台風７号による大雨に伴い１６日のダイヤが終日混乱した山陽新幹線は１７日朝も、東海道新幹線で車両の準備が間に合わなかった影響で、始発から運休や大幅な遅れが相次ぎ、上り線の新大阪―博多で一時運転を見合わせた。ＪＲ岡山駅では時刻表などを確認する利用客でごった返し、連日のダイヤの乱れにうんざりした表情を見せる人もいた。

　新幹線改札付近では、大きな荷物を持った家族連れらであふれ、疲れて座り込む人の姿も見られた。岡山市の実家から米国留学のために関西国際空港に向かっていた早稲田大２年女子学生（１９）は「前日は天候の影響で飛行機が飛ばず、出発を延期した。今日こそはと思ってきたが、新幹線が遅れていて間に合うか不安」と話した。

　山陽新幹線は台風７号の影響で１５日は計画運休、１６日は静岡県内の大雨で東海道新幹線を含め一時全線で運転を見合わせた。１７日は始発から運行しているが、一部区間で運休したり、間引き運転を行ったりしており、正午現在、新大阪―博多間では最大約２時間１０分の遅れが出ている。