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処理水放出禁止請求退ける、韓国 釜山地裁、市民団体が東電訴え

 韓国・釜山地裁の判決に抗議する原告側の市民団体関係者ら=17日、釜山(共同)
 韓国・釜山地裁の判決に抗議する原告側の市民団体関係者ら=17日、釜山(共同)
 東電福島第1原発の処理水海洋放出に反対する漁業者ら=6月12日、ソウル
 東電福島第1原発の処理水海洋放出に反対する漁業者ら=6月12日、ソウル
 【釜山共同】東京電力福島第1原発の処理水海洋放出に反対する韓国南部釜山の市民団体が、同国で東京電力ホールディングスを相手取り放出禁止を求めた訴訟で、釜山地裁は17日、原告の訴えを却下した。原告側は控訴の方針。

 市民団体が2021年4月に提訴。処理水について、海洋汚染防止のためのロンドン条約が投棄を禁じた放射性廃棄物に当たると主張したが、地裁は管轄権がないとして門前払いに当たる却下が相当と判断した。

 原告側は、放出されれば釜山近海の魚介類が汚染され、住民の生命が脅かされると主張している。判決を受け「司法が放出の『保証書』を提供したことに強い怒りと失望を禁じ得ない」と表明した。

(2023年08月17日 12時15分 更新)

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