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鏡野で524ミリ 県内最大降水量 台風7号接近、橋一部崩落も

台風7号の影響で一部が崩落した大木山橋=15日午後4時54分、岡山県鏡野町上斎原
台風7号の影響で一部が崩落した大木山橋=15日午後4時54分、岡山県鏡野町上斎原
 台風7号は15日夕、岡山県に最接近し、大雨を伴う非常に強い風が吹いた。北部では朝方に線状降水帯が県内で初めて発生。鏡野町上斎原では同日午後9時までの24時間降水量が524・5ミリと県内の観測史上最大を記録した。奈義町では局地的な突風「広戸風」とみられる風を観測した。

 岡山地方気象台によると、県内の線状降水帯は午前7時50分から9時ごろにかけて鏡野町、真庭市などで確認された。24時間降水量は鏡野町富西谷275・5ミリ、真庭市蒜山上長田209ミリ、新見市千屋183・5ミリとなり、8月の観測史上最大を更新した。最大瞬間風速は奈義町で午前9時48分、29・0メートルを観測したのをはじめ、真庭市久世19・2メートル▽岡山市北区津島中18・3メートル▽津山市16・3メートル―などだった。

 広島県東部の24時間降水量は庄原市東城町42ミリ、福山市11ミリなど。

 岡山県では物的被害が相次ぎ、県によると鏡野町と新見、津山市で民家計4棟が床下浸水。鏡野町上斎原の町道では大木山橋の一部が崩落し、全面通行止めにした。道路では他に県道加茂奥津線鏡野町養野―同町奥津の約5キロ区間や新見市の県道新見日南線、鏡野町の県道久世中和線が冠水や崩土でいずれも通行が規制された。岡山市中区浜では県の通信ケーブル柱が倒れた。人的被害の報告はない。

(2023年08月15日 22時27分 更新)

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