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NPT、際立つ合意の難しさ 欧米側とイラン中ロが衝突

 NPT再検討会議に向けた第1回準備委員会=11日、ウィーン(共同)
 NPT再検討会議に向けた第1回準備委員会=11日、ウィーン(共同)
 【ウィーン共同】オーストリアの首都ウィーンで開かれ、11日に閉幕した核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向けた第1回準備委員会では、欧米側とロシア、イラン、中国の衝突が続き、歩み寄りや合意形成の難しさが際立った。外交筋によると、イランの反対にロシアと中国が同調、議長総括を公式文書として残せない異例の事態に陥った。

 イランは自国の核開発に関し、議長が示した総括草案が「欧米諸国の一方的な見解を反映している」と主張。議長総括を公式文書として残すことに「同意しない」と述べた。

 草案では、イランの核開発に懸念が示されたことについての記載が盛り込まれていた。

(2023年08月12日 18時15分 更新)

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