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陸自オスプレイ、飛行再開へ 部品交換は該当なし

 陸上自衛隊の「富士総合火力演習」で飛行するV22オスプレイ=5月、静岡県の東富士演習場
 陸上自衛隊の「富士総合火力演習」で飛行するV22オスプレイ=5月、静岡県の東富士演習場
 防衛省は、米海兵隊が出したMV22オスプレイ墜落事故調査報告書の内容を確認するのに伴い、7月から見合わせていた陸上自衛隊の輸送機V22オスプレイの飛行に関し、週明けの14日以降に再開する方針を決めた。関係自治体に伝えた。防衛省への取材で11日、分かった。

 米側が再発防止策に挙げた使用時間が800時間を超えたクラッチ関連部品の交換は、陸自の機体に該当する部品がなく、必要なかった。陸自機には、ほかの対策も含め全てが適用されており、運用しても安全性に問題はないとしている。

 防衛省によると、米海兵隊オスプレイの墜落事故は昨年6月に米カリフォルニア州で発生。報告書は、プロペラとエンジンをつなぐクラッチの不具合が事故原因で、「ハード・クラッチ・エンゲージメント(HCE)」というオスプレイ特有の現象が起きたとした。

 防衛省は、報告書を踏まえ、7月22日から陸自オスプレイの飛行を見合わせ、機体の点検やパイロットに対して事故に関するブリーフィングを実施してきた。

(2023年08月11日 15時17分 更新)

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