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噴出蒸気の抑制へ準備作業開始 道路通行止めに、北海道

 蒸気噴出を抑える準備作業のため通行止めになった周辺道路=7日午後、北海道蘭越町
 蒸気噴出を抑える準備作業のため通行止めになった周辺道路=7日午後、北海道蘭越町
 北海道蘭越町で地熱資源の調査掘削中に蒸気が噴出した問題で、調査主体の三井石油開発(東京)は7日、坑内に注水して温度を下げ、蒸気を抑制するための準備作業を始めた。これに伴い、道は現場付近の道路を午前7時~午後7時の間、約3・8キロにわたり通行止めとした。21日まで。

 同社によると、噴出のあった井戸の上部に作業スペースを確保するため、蒸気の流れを横向きに変える金属製の装置を設置。配管作業をした後、10日に坑内に注水する作業を始める計画としている。

 噴出は6月29日午前に発生。同社が予定した掘削深度より浅い地下200m付近で、蒸気からは飲料水の基準で最大2700倍のヒ素が検出された。

(2023年08月07日 21時08分 更新)

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