山陽新聞デジタル|さんデジ

経産相「漁業継続に責任持つ」 処理水巡り福島の漁協訪問

 相馬双葉漁協で漁業者らと会談する西村経産相=30日午前、福島県相馬市
 相馬双葉漁協で漁業者らと会談する西村経産相=30日午前、福島県相馬市
 政府と東京電力が夏ごろまでの開始を目指している福島第1原発の処理水海洋放出を巡り、西村康稔経済産業相は30日、福島県相馬市の相馬双葉漁協で漁業者ら6人と会談した。「風評対策で用意している300億円の基金は放出前であっても、必要であれば手当てしたい」「福島の漁業が継続できるよう責任を持つ」などと述べ、放出に理解を求めた。

 同漁協の今野智光組合長は「800人余りの組合員とその家族、仲買人の不安を払拭する対策を講じてほしい」と要請。漁業者らからは「東日本大震災の後、『福島の魚はいらない』と言われた悪夢はこりごりだ」「われわれの生活を最後まで守ってほしい」といった声が上がった。

(2023年07月30日 12時40分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ