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関電、高浜原発1号機が再稼働 国内最古、運転開始から48年

 関西電力高浜原発。右手前が再稼働させる1号機。同奥は2号機、左上手前から3号機、4号機=27日、福井県高浜町(共同通信社ヘリから)
 関西電力高浜原発。右手前が再稼働させる1号機。同奥は2号機、左上手前から3号機、4号機=27日、福井県高浜町(共同通信社ヘリから)
 関西電力は28日、営業運転開始から48年が経過した高浜原発1号機(福井県高浜町、82・6万キロワット)の原子炉を起動し、再稼働させた。国内で最も古い原発の運転となる。「加圧水型軽水炉」と呼ばれるタイプで、2011年1月に定期検査入りして以降停止しており、稼働は12年ぶり。東京電力福島第1原発事故後に再稼働した原発は、国内で11基となった。

 岸田政権が昨年、原発の最大限活用を打ち出した後、新規の再稼働は初めて。運転開始から40年を超えた原発が稼働するのは、21年6月時点で44年経過していた関電美浜3号機に続き2例目。今年5月には60年を超える運転を可能とする法律が成立、将来的には高浜1号機が国内初の60年超運転となる可能性もあり、老朽化した原発の安全性確保が課題になっている。

 関電の原発は、9月中旬に予定される高浜2号機が再稼働すれば、廃炉中を除く全原発が稼働して7基態勢になる。

 関電によると、7月29日に「臨界」に到達、8月2日に発電と送電を始める。同28日に営業運転に入る見通し。

(2023年07月28日 17時38分 更新)

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