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ビッグモーターへ一斉に立ち入り 国交省、法令違反疑いで処分も

 立ち入り検査のため、ビッグモーターの浦和美園店へ入る国交省の職員=28日午前9時1分、さいたま市
 立ち入り検査のため、ビッグモーターの浦和美園店へ入る国交省の職員=28日午前9時1分、さいたま市
 国土交通省
 国土交通省
 中古車販売大手ビッグモーター(東京)による自動車保険の保険金不正請求問題で、国土交通省は28日、不当な自動車整備の料金を請求した疑いがあるとして、道路運送車両法に基づき、全国24都道府県の34事業場を一斉に立ち入り検査した。対象となった事業場はいずれも6月に外部弁護士がまとめた調査報告書で問題が指摘されていた。

 国交省は26日に和泉伸二社長ら幹部への聴取を実施。内容を精査した結果、道路運送車両法違反の疑いがあり、さらに事実確認が必要と判断して一斉立ち入りに踏み切った。今後、事業場の認証や指定の取り消し、事業停止といった行政処分が科される可能性がある。

 道路運送車両法は、実際には整備していなかったり、依頼のない整備をしたりして料金を請求することを禁じている。

 調査報告書では、今回の立ち入り検査対象と同じ34の事業場で不適切と疑われる案件があったと指摘。「ゴルフボールを靴下に入れて振り回し、損傷の痕跡をつけた」「不要な板金作業などを相当数していた」といった事例が記載された。

(2023年07月28日 11時15分 更新)

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