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今月、観測史上最も暑く EU気象機関見通し

 米西部アリゾナ州フェニックスで、熱波の中、通りを進む人々=25日(ゲッティ=共同)
 米西部アリゾナ州フェニックスで、熱波の中、通りを進む人々=25日(ゲッティ=共同)
 【ジュネーブ共同】欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」と世界気象機関(WMO)は27日、今月の世界の平均気温は観測史上最も高くなる見通しとなったと発表した。日別の世界平均気温はこれまで2016年8月に記録したものが最高だったが、今月3日以降は毎日、これを上回る高温が記録されており、北米やアジア、欧州での猛暑が反映されている。

 コペルニクス気候変動サービスのデータによると、これまでの月平均記録で最も暑かったのは19年7月の16・63度。だが今月は23日までの平均が既に16・95度に上っており、月全体でも過去最高記録を大きく更新する可能性が高いとしている。

 WMOのターラス事務局長は「温室効果ガスの排出を減らす必要性は、今までにないほど急を要している」と警告し、各国に気候変動問題への対処を改めて要請した。

 国連のグテレス事務総長は「人類の責任だ」と強調。「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が到来した」と危機感を示し、各国の指導者に気候変動対策の強化を求めた。

(2023年07月27日 23時15分 更新)

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