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次世代原発の研究、客観的検証を 22年度版原子力白書決定

 国の原子力委員会(上坂充委員長)は27日、2022年度版原子力白書を取りまとめた。次世代型原発の研究開発は「研究のための研究とならないよう、技術のメリットを強調するだけでなく、社会実装に向けて技術の客観的な検証を進めていくべきだ」としている。

 白書は、小型モジュール炉(SMR)、高速炉といった次世代型原発の開発状況や課題を紹介。SMRは需要に応じた出力調整を伴う発電に適している一方、既存原発と比べて低レベル放射性廃棄物の発生量が増える可能性があるとした。

 次世代型の開発では放射性廃棄物の処理・処分の議論や、経済性の比較検討を進め、国民への丁寧な情報提供が重要だと求めた。

(2023年07月27日 16時57分 更新)

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