山陽新聞デジタル|さんデジ

高速炉「常陽」審査合格 25年3月の再稼働目指す

 日本原子力研究開発機構の高速実験炉「常陽」=2021年10月、茨城県大洗町
 日本原子力研究開発機構の高速実験炉「常陽」=2021年10月、茨城県大洗町
 原子力規制委員会は26日、定例会合を開き、日本原子力研究開発機構の高速実験炉「常陽」(茨城県)の安全対策が新規制基準に適合しているとする「審査書」を決定した。常陽は審査合格となった。機構は2025年3月の再稼働を目指しており、停滞している高速炉開発の拠点とするほか、放射性医薬品の原料製造にも使う。

 常陽では07年のトラブルで脱落した部品の一部が原子炉容器内に残っているとみられる。会合で伴信彦委員がこの問題を審査書で触れるべきだと指摘したことを受け、今後の検査などで対応することを確認した。

 常陽は、高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県)が廃炉となった現在、国内唯一の高速炉。

(2023年07月26日 12時48分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ