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北限シラス漁、出足低調 宮城・閖上、漁業者に不安

 閖上漁港で水揚げされたシラス=24日午前、宮城県名取市
 閖上漁港で水揚げされたシラス=24日午前、宮城県名取市
 宮城県名取市の閖上地区で7月から漁期に入った「北限のしらす」漁が振るわず、厳しい滑り出しとなっている。東日本大震災からの復興の一環として県が漁を許可し、徐々に知名度が上がっていただけに関係者から不安の声が出ている。

 24日午前10時ごろ、3隻のシラス漁船が閖上漁港に入港した。県漁業協同組合仙南支所によると、水揚げ量は計約170キロ、売り上げは約4万円。豊漁だった昨年の同時期は1日当たり数トンだったという。同支所の出雲浩行さん(58)は「こんなに少ないのは初めて。氷代と燃料代で売り上げが消えてしまう」とこぼした。

(2023年07月24日 19時15分 更新)

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