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写真改変の絵はがき展示 横浜の大震災被害に煙や炎加筆

 関東大震災で被災した横浜の絵はがき「横浜神奈川県庁と税関焼失の光景」。煙や炎などを加えて改変されている。下は基になった写真(ともに横浜開港資料館所蔵)
 関東大震災で被災した横浜の絵はがき「横浜神奈川県庁と税関焼失の光景」。煙や炎などを加えて改変されている。下は基になった写真(ともに横浜開港資料館所蔵)
 1923年の関東大震災で被災した横浜の写真を基に、煙や炎などを加えて改変し、当時出回った絵はがきが、横浜開港資料館(横浜市)で開催中の企画展で展示されている。以降の大災害でも偽の情報が飛び交うことは続いており、「情報をうのみにせず、検証する姿勢が大切」という願いが込められている。

 オリジナルの写真の一つは、外壁だけとなった当時の神奈川県庁舎や日本大通り、火災で更地になった周囲が写っている。これに対し「横浜神奈川県庁と税関焼失の光景」と記された絵はがきは、基になった写真と構図は同じだが、庁舎からの不自然な赤い炎や黒い煙などが加筆されている。

 展示は8月25日まで。

(2023年07月21日 08時53分 更新)

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