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マイナ誤入金を初確認、埼玉 同姓同名の別人にひも付け

 埼玉県所沢市で起きた誤入金の流れ
 埼玉県所沢市で起きた誤入金の流れ
 埼玉県所沢市で確認されたマイナンバーのひも付けミスによる他人の口座への誤入金は、全国で初のケースだとデジタル庁が19日、明らかにした。ひも付けの際に住所などの確認を怠り、同姓同名の別人の情報を登録していた。健康保険証や身体障害者手帳でも同様の事例が起きており、口座のひも付けミスもさらに拡大する恐れがある。

 入金されたのは医療保険と介護保険の自己負担額の合計が一定額を超えた場合に支給される「高額介護合算療養費」。再発防止に向け、厚生労働省は確実な点検を求める通知を14日付で自治体などに出した。松野博一官房長官は記者会見で「誠に遺憾だ。今回の事案を踏まえつつ、しっかりと確認作業を行いデータの正確性を確保する」と述べた。

 所沢市によると、80代女性に支給する約5万7千円を別人に振り込んだ。2015年12月に女性のマイナンバーと後期高齢者の保険情報をひも付ける際、同姓同名で生年月日が同じ別人の情報を登録していた。

(2023年07月19日 20時58分 更新)

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