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長崎「黒い雨」、国が調査開始 被爆体験者巡り1年程度

 長崎原爆に遭いながら国に指定地域外とされ、被爆者と認められていない「被爆体験者」を巡り、厚生労働省は18日、放射性物質を含む「黒い雨」や灰の降下状況を検証するため、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館所蔵の被爆体験記約12万点の調査を始めた。1年程度かかる見通し。

 国は長崎の指定地域外で黒い雨が降った客観的な記録がないことなどを理由に、被爆体験者を認定の対象外としている。厚労省によると、国が1995年から10年ごとに実施している「被爆者実態調査」で集めた被爆体験記や祈念館が独自に収集した資料について、厚労省の委託を受けた祈念館職員が調査する。

(2023年07月18日 18時01分 更新)

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