森ビル（東京）のシンクタンク「森記念財団」は１３日、経済や生活、交通など６分野の計８６指標に点数を付けて導いた全国１３６都市（東京２３区を除く）の順位を発表した。首位は３年連続で大阪市となり、２位は横浜市、３位は名古屋市と続いた。

　６分野は他に研究、文化、環境。大阪市は経済、交通の二つがトップだった。横浜市は国際的な会議や展示会の件数が増えて文化の評価が上昇して２位となり、名古屋市は研究が首位だった。

　全体の４位から１０位は、順に福岡市、京都市、神戸市、仙台市、長野県松本市、金沢市、札幌市。福岡市は環境以外の５分野がいずれも上位で「高い総合力がある」と指摘。松本市は生活がトップ。神戸市と仙台市、金沢市、札幌市は文化や研究などが評価された。

　一方、５位の京都市は公共交通が便利だと感じる住民の少なさが響き、昨年の２位から後退した。

　調査対象は政令指定都市と県庁所在地に、人口１７万人以上の市を加えた。８６指標には「完全失業率」や「医師の多さ」、「交通渋滞の少なさ」などを採用した。