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シリア越境支援にロシアが拒否権 国連安保理、9カ月継続案

 【ニューヨーク共同】内戦下のシリアで北西部の反体制派地域に隣国トルコから食料や医薬品を運ぶ越境支援を認める国連安全保障理事会の決議が10日、期限切れで失効した。安保理は11日、欧米などが支持する9カ月間継続の決議案を採決したが、より短期の継続を求めるロシアが拒否権を行使して否決された。

 昨年7月にもシリアのアサド政権を支えるロシアが1年間延長の決議案に拒否権を行使し、越境支援が一時失効した後、期間が半年間に短縮された経緯がある。

 複数の安保理筋によると、今回もロシアは半年間の継続を主張し、アサド政権支配地域からの援助強化を要請。欧米などは当初1年間の延長を求めていた。

(2023年07月11日 23時59分 更新)

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