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福島県漁連に11日説明、経産相 原発処理水放出IAEA報告書

 東京電力福島第1原発で、緊急時に処理水の供給を止める遮断装置を視察する西村経産相(左から3人目)=10日(代表撮影)
 東京電力福島第1原発で、緊急時に処理水の供給を止める遮断装置を視察する西村経産相(左から3人目)=10日(代表撮影)
 西村経産相は10日、東京電力福島第1原発を訪れ、処理水の放出設備や分析施設を視察した。政府が夏ごろの開始を目指す海洋放出計画については、国際原子力機関(IAEA)が「国際的な安全基準に合致する」とした包括報告書を公表している。西村氏は視察後、11日に福島県漁業協同組合連合会の会合で、報告書の内容や安全確保の取り組みを直接説明すると明らかにした。

 政府と東電は15年、県漁連に「関係者の理解なしには(処理水の)いかなる処分もしない」と約束。県漁連は一貫して海洋放出に反対している。西村氏は「意思疎通を図り、信頼関係を深めることが重要。懸念や不安に寄り添い、要望に応えたい」と語った。

(2023年07月10日 18時50分 更新)

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