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ロシア勢500人、アジア大会に 中国・杭州大会、個人資格で

 杭州アジア大会のメインスタジアム=6月、杭州(共同)
 杭州アジア大会のメインスタジアム=6月、杭州(共同)
 【バンコク共同】アジア・オリンピック評議会(OCA)は8日、バンコクで総会を開き、9~10月の杭州アジア大会(中国)へのロシアとベラルーシ選手の参加を正式に承認した。計500人の参加枠を設ける。両国勢はウクライナ侵攻に伴って国際大会から除外されてきたが、個人競技に限り、国を代表しない個人資格の「中立」選手として受け入れる。

 アジア大会は「五輪のアジア版」と呼ばれる国際総合大会。域外の両国が、異例の形で加わることになる。国際オリンピック委員会(IOC)は来年のパリ五輪に関し、両国勢の出場可否の判断を保留しているが、OCAは同五輪の出場権獲得のため、参加基準突破などの機会を提供する。

 OCAは「政治的な干渉を排除し、スポーツの観点から受け入れる」と説明。政府関係者の参加は認めず、国旗など国を象徴するものは使用しない。メダルも授与されない。総会で反対意見は出なかった。

(2023年07月08日 21時38分 更新)

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