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蒸気噴出、新たに2人体調不良 北海道・蘭越

 北海道蘭越町で資源調査の掘削作業中に蒸気が噴出し、周辺で採取した水から高濃度のヒ素が検出された問題で、調査主体の三井石油開発(東京)は8日、体調不良を訴えた人が2人増え、計4人になったと明らかにした。因果関係は確認中で、症状や程度は個人情報を理由に明らかにできないとしている。

 同社によると、町が設置した専用の相談窓口に7日に連絡があった。

 検出されたヒ素は1リットル当たり最大15・9ミリグラムで、基準と比べると飲料水の1590倍、農業用水の318倍に相当する。

 これまで、現場に弁当の配達に訪れた女性が硫化水素中毒で一時入院したほか、町民1人が体調不良を訴えていた。

(2023年07月08日 12時34分 更新)

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