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豪雨で学校被災「勉学に支障」 元生徒2割が回答、岡山・倉敷

 校庭に災害ごみが運び込まれた岡山県倉敷市立真備東中の校庭=2018年7月
 校庭に災害ごみが運び込まれた岡山県倉敷市立真備東中の校庭=2018年7月
 2018年7月の西日本豪雨では多くの学校が被災した。共同通信は浸水被害を受けた岡山県倉敷市立中学2校に在籍していた当時の生徒にこのほどアンケートを実施し、現在の思いを聞いた。通学先が遠方になった影響のほか、約2割の人が学校の被災によって「勉強についていくのが難しくなった」と回答するなど、切実な実態が浮かび上がった。

 アンケートは今年6月、倉敷市真備町地区の真備中と真備東中の元生徒を対象に、両校や進学先の高校、大学の協力を得て実施。両校に在籍していた計641人の1割に当たる64人から有効回答を得た。両校とも校舎が浸水して教室が使えなくなり、市内の大学や小学校の校舎、真備東中の校庭に設置したプレハブ校舎で授業をした。

 学校被災の影響を複数回答で聞いたところ、「通学時間が大きく増えて大変になった」が52人(81%)で最多。「部活動の頻度が減ったりなくなったりした」が40人(63%)、「学校の勉強についていくのが難しくなった」が14人(22%)と続いた。

(2023年07月04日 16時56分 更新)

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