【ニューヨーク共同】米アップルの時価総額が６月３０日、終値で３兆ドル（約４３０兆円）の大台を初めて超えた。米メディアによると、終値での３兆ドル突破は世界の上場企業で初めて。日本企業最高のトヨタ自動車（約３７兆６千億円）の約１１倍に上る。主力製品ｉＰｈｏｎｅ（アイフォーン）の販売が堅調なのに加え、拡張現実（ＡＲ）対応のゴーグル型端末など新製品の投入も控え、投資家の成長期待が続いた。米ハイテク銘柄の株価上昇も後押しし、米国の株式市場を盛り上げた。

　３０日のアップルの株価は終値で前日より約２％高の１９３・９７ドルを付けた。米調査会社のファクトセットによると、時価総額は３兆５１０億ドル。

　株価を支えるアイフォーンは２３年１～３月期の販売額が前年同期比２％増となるなど、堅調に推移。今年秋には新機種を発表すると予想されており、買い替え需要によるさらなる販売増が期待されている。６月５日には約１０年ぶりの新分野の大型商品となるＡＲ対応端末「Ｖｉｓｉｏｎ　Ｐｒｏ（ビジョン・プロ）」を発表した。