山陽新聞デジタル|さんデジ

「身体虐待ない」と虚偽の説明 福祉法人、被害者の親に

 虐待があったとされる社会福祉法人「清陽会」の通所施設=5月、東京都府中市
 虐待があったとされる社会福祉法人「清陽会」の通所施設=5月、東京都府中市
 東京都府中市の社会福祉法人「清陽会」で約10年間、知的障害者への虐待が続いていた問題で、法人の第三者委員会が元副理事長による身体的虐待を認定した後も、法人側が被害者の両親に「身体的虐待はなかった」と虚偽の説明をしていたことが27日、関係者への取材で分かった。

 同法人は市の指導を受け2021年に第三者委を設置。22年3月に調査報告書がまとめられ、元副理事長が利用者に暴行や暴言を加えていた実態が詳細に記されていた。

 法人側は被害者の両親から説明と謝罪を求められ、謝罪はしたが、調査報告書の開示は拒否。千田恵司理事長は22年5月に両親に「身体的虐待はなかった」と異なる説明をした。

(2023年06月27日 16時14分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ