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強心剤やビタミン剤販売が急浮上 売り上げランク、訪日客回復で

 免税品が購入できる薬局の店頭に掲げられた、ビタミンB1剤などの商品広告=27日午前、福岡市
 免税品が購入できる薬局の店頭に掲げられた、ビタミンB1剤などの商品広告=27日午前、福岡市
 新型コロナ禍の沈静化により日用品の売り上げ動向が様変わり―。23年上半期の売れたものランキング上位には、強心剤とビタミンB1剤が急浮上。インバウンド(訪日客)の回復が需要を押し上げた。検査薬を除き、体温計やマスクといったコロナ対策品は苦戦し、27日まとめた調査会社インテージ(東京)は「ポストコロナを象徴した」と分析した。

 同社によると、全国のスーパーやコンビニ、ドラッグストアなど約6千店の1~5月の販売額を集計し、前年同期と比べた。品質の高さを理由に訪日客に元々評判が良かった強心剤は72%伸び2位に入った。53%増えたビタミンB1剤が4位。

 免税手続きなどを手がけるドラッグストアに限ると強心剤が約10倍、ビタミンB1剤は約9倍だったという。

 23年上半期の売り上げ増加率の首位はコロナ用抗原検査キットを中心とした検査薬。感染者の1月に前年同月比で5倍超に急増し、その後落ち着いて上半期では約2・4倍に増えた。化粧品もコロナ前の19年比で70%以上の水準に戻り、口紅は3位、頬紅は9位となった。

(2023年06月27日 11時28分 更新)

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