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あすなろ福祉会に指導へ、北海道 知的障害者13人不妊処置

 社会福祉法人「あすなろ福祉会」=2022年12月、北海道江差町
 社会福祉法人「あすなろ福祉会」=2022年12月、北海道江差町
 北海道江差町の社会福祉法人「あすなろ福祉会」(樋口英俊理事長)が運営するグループホームで、結婚や同棲を希望していた知的障害者が不妊手術や処置を受けていた問題で、意思決定への配慮が不十分だったとして、北海道が近く施設側に運営改善を文書指導する方針を固めたことが16日、道関係者への取材で分かった。処置を強制した事実は確認できなかったとしている。

 道関係者によると、20人の入所者のうち、13人が不妊処置を受けていた。5人は処置を受けず、2人は有無が不明だった。処置を入所の条件にはしていなかったと結論付けた。

 問題が発覚した昨年12月から障害者総合支援法に基づき、監査を実施していた。入所者や保護者、職員など計56人を聴取した。入所者からの相談などの記録がないものがあったといい、文書指導では記録するように求める。

 あすなろ福祉会を巡っては、1998年ごろから、結婚や同棲を希望した男女が不妊処置を受けていたことが判明。樋口理事長は昨年12月の記者会見で、8組16人が処置を受けたことを認めていた。

(2023年06月16日 11時20分 更新)

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