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ゲノム編集iPSを提供開始 拒絶反応のリスク減少、京大財団

 京都大iPS細胞研究財団は14日、ゲノム編集技術を使って移植時の拒絶反応リスクを小さくした人工多能性幹細胞(iPS細胞)の提供を始めた。対象は医療機関や研究機関、企業など。今後、各機関が治験を実施するなどし、遺伝子を改変したiPS細胞を人に移植しても問題ないかどうかや、移植できる対象をどこまで拡大できるか確認を進める。

 現在はリスクの小さい特殊な免疫型を持つ人から作ったiPS細胞を提供しているが、移植できるのは日本人の約40%にとどまる。財団は「40%以外の人にも選択肢が広がる。どんなニーズにも応えられるようにしたい」としている。

(2023年06月14日 11時12分 更新)

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