山陽新聞デジタル|さんデジ

高浜原発MOX、仏で再処理 2030年代に実証研究

 高浜原発3号機で原子炉から取り出され、使用済み核燃料プールに移されたMOX燃料=2020年1月、福井県高浜町(関西電力提供)
 高浜原発3号機で原子炉から取り出され、使用済み核燃料プールに移されたMOX燃料=2020年1月、福井県高浜町(関西電力提供)
 電気事業連合会は12日、プルサーマルを実施中の関西電力高浜原発(福井県)で発生した使用済みプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を、実証研究としてフランスで再処理すると発表した。

 高浜3、4号機の使用済みMOX燃料約10トンと、関電の原発の使用済みウラン燃料約190トンをフランスに運び、混合して再処理する。輸送は2020年代後半、再処理は30年代初頭の予定。

 プルサーマルは高浜3、4号機、四国電力伊方3号機(愛媛県)、九州電力玄海3号機(佐賀県)の4基で実施。使用済みMOX燃料は国内で再処理できる施設がなく、原発内での保管が長期化することが地元で懸念されている。

(2023年06月12日 19時17分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ