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御巣鷹尾根の風車、新たに50本 日航機墜落38年前に設置、群馬

 日航機墜落事故の現場となった「御巣鷹の尾根」の登山道に風車を飾り付ける井上育代さん(右)と黒沢完一さん=12日午前、群馬県上野村
 日航機墜落事故の現場となった「御巣鷹の尾根」の登山道に風車を飾り付ける井上育代さん(右)と黒沢完一さん=12日午前、群馬県上野村
 520人が亡くなった1985年の日航ジャンボ機墜落事故から8月で38年となるのを前に、現場となった「御巣鷹の尾根」(群馬県上野村)の管理人黒沢完一さん(80)らが12日、多くの墓標が並ぶ中腹のスゲノ沢付近に、犠牲者への鎮魂の思いを込めた風車を飾り付けた。

 ハルゼミの鳴き声が響く中、有志でつくる「御巣鷹の事故を忘れない会」のメンバーらが大小色とりどりの風車を設置。今年新たに50本の寄付があり、計309本となった。

 黒沢さんは「山を守るにはご遺族だけでなく、広く事故を知ってもらわないといけない。風化防止にもつなげたい」と力を込めた。

(2023年06月12日 17時41分 更新)

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