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選手の茶髪OK ファジ方針転換 クラブ「個性や多様性を尊重」

 茶髪OKです―。J2ファジアーノ岡山は今季、選手の髪染めを禁止するルールを廃止した。黒髪はJ参入前のクラブ草創期からの“伝統”だが、「個性や多様性を尊重する時代」(クラブ)に対応し、方針を転換した。

 ルールは2004年のクラブ発足から間もなくしてフロント幹部らがつくった。アマチュアだった当時はチームの知名度が低く「広く地域から応援される模範的な存在」になるため、選手側と協議して決定。J2に昇格した09年以降も契約時に選手に伝え、順守を求めてきたが、Jリーグ参入から15年目を迎えた今季、クラブ側から見直しを提案した。

 岡山市の男性サポーター(49)は「チームカラーの真面目さを象徴する有名な慣習だった。変更に寂しさはあるが、これまで通りひたむきにプレーしてくれればいい」と受け止める。

 ピッチ上では既に髪を染めた選手の姿もちらほら見受けられる。選手会長のDF浜田水輝(33)は「子どもたちに夢を与える存在を目指すのは変わらない。これまで通りプロとしての自覚を持ち、身だしなみや振る舞いを意識していく」と話す。

 他のクラブでは同様の規則があったJ1鳥栖が1月に撤廃している。

(2023年06月06日 18時57分 更新)

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